■上智大学について
上智大学の英語名はSophia Universityとなります。このソフィアとは、ギリシャ語で「人を望ましい人間へと高める最上の叡智」となります。「最上の知識」というのを「上智」という日本語を当てたことが、上智大学の名の由来です。 メインキャンパスは四谷になり、その他、目白聖母キャンパス、石神井キャンパス、秦野キャンパス、大阪サテライトキャンパスがあります。
四谷キャンパス
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
■上智大学の公募制推薦について
上智大学では公募制推薦が一般入試に比べて合格しやすいといわれています。たしかに倍率を比べると一般入試より低くなっており、見た目の数字上は受かりやすいと思われるでしょう。また、上智の公募制入試は専願制であることも合格のしやすさの一因となっております。一般入試の場合、上智大学を滑り止めとして受験する成績上位者層が、この公募制推薦を受験しないことがその理由です。
また同じ推薦入試であっても、MARCHと比較して儲かりやすいという側面もあります。なぜならとかくMARCHは活動実績が要求され、留学経験者は非常に優遇されます。一方でこの上智大学の公募制推薦は、そうした活動実績よりもむしろ、高校の評定や資格、さらには小論文などの試験が重視される側面があり、十分な活動実績がないためMARCHは不合格だったという受験生であっても、この上智大学には合格したというケースは毎年のようにあります。
ただ上智の公募推薦は、評定や英検などの英語資格も必要になりますので、受験生はこの出願資格をクリアすることから始めなければなりません。また受験倍率は低いものの、試験内容は難しく、受験先によっては本を1冊丸暗記するほどの対策が必要なところもあります。ですので、受験倍率と合格難易度には開きがあるということを、頭に入れてくと良いかもしれません。
■公募制推薦入試の出願資格(評定)
上智大学の公募制推薦入試は、まず評定をクリアしておかなければ出願できません。どの学部・学科においても、少なくとも評定は4.0必要だとお考えください。なおかつ、外国語学部などでは、英語や国語の評定が4.3以上必要となっています。
この評定に関して毎年よくいただく質問がございます。まずその質問の1つ目は、高校の偏差値は関係があるかということです。この評定は高校の偏差値は関係ありません。たとえ優秀な高校であっても、その逆で進学校ではない高校に通っていても、評定の値は等しく扱われます。なぜなら高校の偏差値を正しく調べることなど到底無理だからです。もちろんインターネット上でそれらしい情報を見ることはありますが、研究機関である大学がそのような情報を信じることはありません。さらに、近年では多くの高校が学力別にクラス編成がなされており、評定の付け方も独自である場合が多いからです。
そして良くいただく質問の2つ目は、出願資格として設定されている評定4.0の場合、より高い4.5の生徒の方が有利かという点です。これは大学ごとにその扱い方は異なり、例えば評定を10倍して点数化するというところもあれば、出願資格として設けているだけでそうした数値化はしないという大学もございます。しかしたとえ前者であった場合でも、それによる差はさほど大きくはないため、例えば小論文や面接などで挽回することは十分可能です。
■公募制推薦入試の出願資格(英語資格)
上智大学の公募制推薦では、評定と共に英検などの外国語検定資格が必要となります。英検2級で出願できるところが多いのですが、文学部の英文学科、法学部の国際関係法学科、外国語学部の英語学科などは、英検準1級が必要です。また、英検だけではなく上智大学が開発したTEAPなど、他の英語資格も利用できます。生徒によっては英検よりTEAPの方が得点しやすいというケースもありますから、こちらも受験しておくことを勧めます。
こちらに関してよくある質問の1つが、「英検2級で出願可能であっても準1級あった方が受かりやすいか?」というものです。これも先ほどの評定と同じく、大学によってはより高い英語資格があると加点の対象になるケースもあり、上智大学もの1つと考えられます。ただ倍率がそこまで高騰しない学部や学科の場合は、2級でも十分合格を狙えます。さらによくいただく質問として、「英検ではなくTEAPやTOEICなどの方が評価は高まるか?」というものがあります。これに関しては、スコアの難易度が同程度であれば、あまり関係はないといえるでしょう。
■公募制推薦入試の課題レポート
上智大学の公募制推薦入試は倍率が低いのですが、その理由の1つがこの課題レポートの存在が挙げられます。少ないところでも1000字程度、多いところで4000字程度のレポートが必要となり、これを仕上げるには随分時間がかかります。3か月も4か月もかけて準備するという生徒も珍しくはなく、短時間で仕上げたというものでは、なかなか合格を手にできないでしょう。この課題を見て、特に一般入試の対策も念のために進めていこうと考える受験生は、とても両立はできない。推薦には手を出せない。そう判断することもあるでしょう。
ただ救いといえるのが、手書きでなくパソコンでの作成も可となっている点です。さすがに2000字も4000字も書くとなると、何度も推敲を重ねなければなりませんし、修正や加筆も繰り返さなくてはなりません。実際に、立教大学や青山学院大学は手書きですので、それらの大学と比べるとやりやすいといえます。
この課題レポートのアドバイスとしては、やはり面白さが求められます。これは、決して既存の研究をまとめるようなものではなく、ある程度の独自性を必要とすると捉えてください。研究とはそもそも、幾度も研究されつくされたものの後を追うものではなく、既存の研究の隙間を見つけ、そこを掘り下げていくというものになるのです。
■公募制推薦入試の自己推薦書
総合型選抜においては志願理由書が重視されるといいます。では、上智大学の公募制推薦入試において、この自己推薦書はどの程度の重要性を持つのでしょうか?
これはあくまで肌感覚ですが、他大学で行われている総合型選抜志願理由書を含めた事前提出書類ほど、重要性はないと思われます。ですが、自己推薦書というものをはき違えている受験生は多くおり、大学が求めているものと乖離が大きい場合は、合否に影響が出るといってもよいでしょう。その一例として挙げられるのが、自己推薦書であるにもかかわらずいわゆる志願理由書になってしまっているものです。求められているのはあくまで自己推薦書です。特に他大学の推薦にゅしを受験する際に志望理由書に力を入れた生徒は、この自己推薦書はそれとは内容を異にする必要があることに、注意が必要です。
さらに、上智大学の自己推薦書の重要性は、他大学で行われている総合型選抜と比較して高くはないと述べましたが、面接で問われることはやはり、事前に提出した書類のことが中心となります。つまり、課題レポートを含めこの自己推薦書からも問われますので、自己推薦書の良し悪しは面接にも影響すると考えてください。このことから、やはり上智大学を出願するには、自己推薦書はそれなりのものを用意する必要があり、ある程度の推敲を重ねなかればならないといえます。
■公募制推薦入試の面接について
総合型選抜をはじめとする推薦入試では、面接が課せられるケースがほとんどです。上智大学の公募制推薦入試でも面接があり、一部、英語で行われるケースもあります。
まず日本語面接に関してですが、様々な学部学科の面接の様子を受験生から聞き、そこから見えてくるものはやはり受験先での学びとの一致です。そのことを一番感じたのは、総合グローバル学部の面接において、高校の世界史の取り組み状況を問われた生徒のケースです。面接において問われることは多様ですが、一番は学問との一致であることを念頭に置いておきましょう。
さらに一部の学部学科においては英語面接も行われ、その内容は他の大学に比べますと、受験生に求められる回答の質は1ランク高いといえるでしょう。他の大学の英語面接は、せいぜい英検2級程度のものであると考えてよいのですが、上智大学の公募推薦を受験する生徒は、そのレベルを上回ってきます。長期留学の経験がある生徒も多く受験してきますが、留学経験がなくてもオンライン英会話を活用し、発音などの訓練を積むことで、発音の改善も見込めます。また、英語面接で求められているのは英語力だけではありません。英語力だけではなく発言の内容も採点に大きくかかわってきます。このように、上智の公募の場合、面接は受け答えをすればいいという感覚で挑むのではなく、その内容も重視されていることを踏まえて、長期的に入念な準備をするようにしましょう。
■公募制推薦入試の受験戦略
入試日程等の関係から、上智大学の公募推薦を受験する多くの受験生が、MARCHなどを滑り止めにして受験するケースが目立ちます。総合型選抜やAO入試などの名がつく推薦入試において、首都圏で併願が可能となっているのは、青山学院大学、立教大学、中央大学などが挙げられます。関西ですと、関西学院大学以外の、同志社大学、立命館大学、関西大学などが併願可能です。
しかしながら、そうした滑り止めと考えていた大学に不合格になってしまった場合には、学習院大学を受験するというケースも見られます。この学習院大学も上智大学同様に専願となりますので、この2つの大学を同時に受験することは制度上不可能です。したがって、当初の予定通り上智大学を受験するか、安全に学習院大学を受験するか、受験生は選択を迫られます。
そして実際に合格をつかみ取るには、それらの大学と異なることがあります。それは、MARCHなどは比較的事前提出書類重視の戦略を取らねばならないのに対し、上智大学では筆記試験重視の対策が推奨されるという点です。たしかにdの大学を受験するにしても、事前提出書類も小論文などの筆記試験も、いずれも重要であることは変わりません。ただ、それらの比重がMARCHなどと上智では逆になることはたしかであり、上智大学の公募制推薦入試を受験する場合は、より小論文などの筆記試験に力を注ぐ必要があるのです。
■上智大学公募制推薦入試のまとめ
①上智大学の公募推薦は専願である。
②出願条件のハードルはおおむね高い。
③事前に論文を提出しなければならない学部や学科もある。
④面接で問われることは学部学科との一致。
⑤筆記試験を重視した対策をとるとよい。
■二重まるの上智大学公募制推薦対策
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推薦入試は短期決戦になります。したがって、豊富な指導時間と一人の先生から系統的に学ぶことで、高い合格率を誇る指導を全ての生徒に提供するよう努めています。
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