立命館アジア太平洋大学(APU)の総合型選抜
ここでは立命館アジア太平洋大学(APU)で行われている総合型選抜を、入試方式毎や学部ごとに詳しく解説していきます。またAPU入学後の参考になる情報も合わせてお伝えいたします。
■立命館アジア太平洋大学について
1997年に開学した立命館アジアは、国際社会に貢献する人材の育成を目的とした大学です。生徒も教員も半数が外国籍という環境の中で学べるほか、入学試験においても日本語化英語科が選択でき、入学する時期も春と秋の年2回選べます。そんな中で、総合型選抜(旧AO入試)も積極的に取り入れており、他の大学とはかなり異なる独自色が強い大学だといえます。
立命館アジア太平洋大学のキャンパス
〒874-0011 大分県別府市十文字原1−1
■立命館アジア太平洋大学の総合型選抜
立命館アジア大学では2021年度入試から、AO入試が総合型選抜入試と名称が変わりました。当時この総合型選抜入試には、世界を変える人材育成入試、総合評価入試、活動実績アピール入試の3つの方式がありましたが、現在ではその名称が変わり、総合評価方式探求型、総合評価方式論述型、活動アピール方式となっています。
名称が変わっただけではなく内容も若干の変化があり、ここではその内容はもちろん、合格するための対策などに関して説明していきます。
■立命館アジア太平洋大学 総合型選抜 学部の違い
立命館アジア大学では2学部体制から3学部体制となり、現在は国際経営学部、アジア太平洋学部、サスティナビリティ観光学部があります。ここでは、総合型選抜において、どの学部を選択するかで違いや難易度が存在するかに関する解説をお伝えしたいと思います。
まず入試倍率をみてみると、これは学部の違いというより入試方式による違いの方が、受験倍率に影響を与えていると思われます。2025年入試を得例に挙げれば、探求型においてはサスティナビリティ観光学部が3倍、国際経営学部が2.5倍でした。一方で活動アピール方式になると、サスティナビリティ観光学部が1.7倍、国際経営学部が2.1倍となります。このように、APUの入試の難易度は学部による差よりも入試方式に影響を受けると考えた方が良いでしょう。
とはいえ、前述の例に取り上げなかったアジア太平洋学部は、比較的倍率が抑えられると捉えてよいでしょう。というのも、そもそも観光系の学問はアジア太平洋学部の領域であったのが、独立して新たな学部となったという背景があるからです。アジア太平洋学部は他の2つの学部と比較し、何を学ぶのかがわかりづらいという側面があります。人文社会系の学びを国際と絡めているという点でみれば、近年、人気の学問分野を横断しているわけなのですが、やはり学部名からはそのことが分かりづらいことが影響しているのかもしれません。
■立命館アジア太平洋大学 総合評価方式 探求型
この総合評価方式論述型の特徴は、何といってもロジカルフラワーチャートを作成すると心にあるといえます。このロジカルフラワーチャートは、まず5つ~6つの資料が与えられます。その資料はイラストや表が主となり、中には英語で書かれたものがあります。そしてその資料を元に、自らの考察や、解決したい課題、どういった資料を集めなければならないかを記していく形になります。
一般的に大学の総合型選抜においては求められるのは、小論文を書く力になります。しかしこのロジカルフラワーチャートは、論文を書く前の、問いを発見する力、適切な仮説を設定する力、その仮説を検証するための研究や資料の収集力などが求められます。
■立命館アジア太平洋大学 総合評価方式 論述型
出願資格は特にないことから、APUの総合型選抜の中で最も出願しやすいのは、この総合評価方式になるでしょう。ただ試験では小論文か課せられますので、志望理由書などの事前提出書類と、小論文の出来次第で合否が決まるということになります。他大学との併願を考えている場合は、ロジカルフラワーチャートの練習が必要となる探求型より、こちらの論述型を選択するという戦略を立てても良いかと思います。
ただこの論述型で課せられる小論文は簡単なものではありません。その内容としては、模擬試験で取り上げられるような論説文を読むところから始まり、設問としては要約もしくは語句説明などの問題があり、自らの意見を述べるといったものになります。まず要約に関してですが、単なる短縮になってしまっている回答をよく目にします。ですので、要約と短縮の違いを把握することが第一歩となるでしょう。そして意見論述に関しては、取り上げられるテーマによる部分も多いのですが、基本的には課題解決型の形になる場合が多いといえます。しかし、そもそもの課題文がやや難しく、試験時間の割に書くべき文字数が多いことなどから、受験生は内容と時間の両方を意識して取り組まなければなりません。
■立命館アジア太平洋大学 活動アピール方式
まずこの活動実績アピール方式に関しては、高校生活の中で積み上げてきた様々な活動を受験生はアピールし、それを評価してもらうという形式になります。その活動には英検2級の取得というもの含まれ、APUの中では最も出願しやすい方式であるといえるでしょう。ただ、出願できることと合格できることとの間に差があることはいうまでもありません。
実際に合格しやすいのは3か月以上の留学経験者であり、留学経験が1年ほどある受験生は、かなり有利な状態だといえます。もちろんそうした留学経験がある受験生はAPUであっても少数派ですので、次の合格しやすいのは何らかの国際経験がある受験生だということになるでしょう。というのは、やはりそうした留学や国際経験はどの額にを志願するにおいても、APU進学後の学びと紐づけやすいからというのが理由に挙げられます。
よって、部活動やその他の活動しかないから不利なのかという疑問も毎年頂きますが、そのこと自体が不利にはたらくわけではなく、学問とつなぎ合わせられるか否かが重要だということになるのです。そして英検2級をアピール内容として受験する場合であってもそれは同じであり、英検2級が高く評価されるのではなく、他の活動なども積み上げ、大学入学後の学びとの一致を図ることが欠かせないのです。
また、活動がやや不足していると感じる受験生は毎年います。その場合、出願までの時間が十分あれば、新たに活動を積み重ねるという選択を取る場合もあるでしょう。その場合、活動であれば何でもよいというわけではないことに注意が必要です。よくあるのは、総合型選抜の活動といえばボランティアであると決めつけ、インターネットなどですぐに見つけられるボランティアに申し込む、という受験生も近年では増えてきました。しかしながら、そうしたものはほとんど効果を発揮しません。総合型選抜において評価される活動というのは、基本的に半期のものではなく中長期のものであり、さらには入試を見据えて取り組んだものではないもの、そして学問的知識と結び付けられるものがふさわしいといえるのです。
■立命館アジア太平洋大学の面接について
まず立命館アジア太平洋大学の総合型選抜は、オンライン試験となっており、面接もオンラインで行われます。このオンライン面接については2通りあり、zoomで接続して面接官と対話する形式が1つ目としてあり、もう1つは録画面接になります。前者は比較的イメージしやすいかと思いますので、ここでは後者の録画面接について詳しく解説いたします。
まず録画面接ですが、質問内容が画面で表示されます。ここでは音声などで読み上げられることはなく、受験生は質問内容を画面に表示さる文章を読むことで曽於内容を把握します。そして30秒ほど考える時間が与えられ、その後、録画が始めります。録画時間は面接の質問によって異なります。ある質問に対しては1分の時間が与えられ、次の別の質問に対してはその時間の幅が変わるわけです。
受験生の感想としては、やはりこの録画面接より対話型の方がやりやすいといった印象を持つようです。というのも、対話型の面接の場合、面接官がある程度リードしてくれ、受験生の回答を引き出そうとしてくれるからです。一方の録画型の場合だと、そうしたことが一切ないため、やはり戸惑いを覚えたという感想を述べる受験生が多くなります。この録画型面接の場合においては、やはり入念な準備が必要です。どんな質問がなされるのか、それはある程度の範囲まで絞り込むことは可能ですが、それでも完全に予想することはできません。したがって、どんな質問が来ても答えることが出来る練習に加え、さらに指定される時間に合わせて回答の長さを調整できる力、これら2つの力を育むためには、入念な準備が必要になるのです。
■二重まるの立命館アジア太平洋大学対策
当塾からはこれまで、25名ほどがこの立命館アジア太平洋大学(APU)を受験しましたが、そのうち不合格になったのは2名のみです。その2名が不合格になった理由ですが、評定が極端に低いことや欠席日数が多いなどの理由であり、それなりに対策をしていけば、合格に至るだけの力を養えるという印象を持っています。
二重まるの対策としては、提出する書類の質を向上させることが一番ですが、探求型のロジカルフラワーチャートや論述型の小論文に対しては、過去問題やそれに似せて作成した類題を教材として使い、ほぼ毎日のようにその練習に取り組むことが可能です。そして面接においても、実際と同じようなオンライン形式で想定質問集を元に対策を行っています。
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)


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